全校
校長だより
夢に向かって
6年生学年室横に掲示してある「1年生との交流プロジェクト」。赤、黄、青のシールが埋め尽くせられ、ついに大きなハートマークができあがりました。「1年生と交流するごとに1枚シールを貼る」というこのプロジェクトですが、思えば始めたころはこの広いスペースを埋め尽くすことは至難の業だろうと思っていました。が、子どもたちは、遠くを見過ぎず、1日1日を積み上げていくことで、ついに卒業前のこの日、見事完成を見ることができました。
一方、6年生の廊下には、ドリームマップも展示されていました。水色の下地に、言葉、写真やカットが切り貼りされ、自分のイメージする夢が、画面いっぱいに広がっていました。未来を予想することは、先を見るばかりではありません。自分がどんなふうに成長してきたのか、自分がお世話になった人や影響を受けた人は誰なのかなど、制作しながら自らの思い出をたどったことでしょう。
夢は、塗り絵のようにすでに輪郭があるものではありません。ですから、夢を実現させていくのも、何もない、まっさらな白いキャンバスに、1枚1枚シールを貼っていくようなものです。先が見えない夢であっても、地道に1日1日を大切に積み上げていけば、交流プロジェクトのように、いずれその形がはっきりと見えてくるのではないでしょうか。
6年生のみなさん、夢に向かってがんばってください。
6年生を送る会
全校児童・職員が心を込めて6年生の卒業を祝う会をしました。
校長だより
サクラソウのことば
一棟の北側に黒いシートが取り付けられました。温室で育てたサクラソウを屋外に出し、その霜よけのためのシートだそうです。このサクラソウは、卒業式を彩るために、用務員さんたちが、秋に種を蒔き、水やりだけでなく、苗の生長に伴い植え替えをするなど、温室で精魂こめて育てたものです。なぜ、この冬場に外に出すのか。用務員さんに聞いてみますと、温室育ちは背丈ばかり伸び、風が吹くと倒れてしまう、寒さにさらすことで根をはらせ、丈夫にするのだそうです。私はなるほどと聞いていました。
温室のとなりにある菜の花畑もそうです。用務員さんは、11月に種を蒔きます。が、極力肥料はやらない。養分が少ない土壌で、菜の花は、それを求めて必死に根をはろうとする。そのため、背丈は低いが、丈夫な菜の花がひしめき合って、寒さを凌いでいるように見えます。
私は、人も同じだと思いました。温室ばかりで育つと、人生の逆風に耐えていけない、幹の弱い人になってしまいます。困難や試練は、人間形成にとって大きな栄養なのかしれません。そう考えると、サクラソウや菜の花の姿は、春の訪れだけでなく、生きる上で大切な教訓を教えてくれると思うのです。
そんなことを思っていると、チャイムが鳴りました。わんぱくタイムです。運動場では、縄跳びをする子、鬼ごっこをする子、ドッチビーをする子があふれています。寒風に負けず、走り回る、子どもたちの表情は、まるで満開のサクラソウや菜の花を見ているようでした。
6年親子掃除
あと少しで、学校ともお別れです。お世話になった学校をきれいにしました。
プロの技に感動!
選手のダンクシュートにびっくり!
校長だより
福岡っ子は、福岡校区が育てる
先日は、豊橋駅周辺で殺人予告がインターネットへの書き込みがあり、駅には警察官が急きょ配備されました。本校教員も巡回しましたが、その後、豊橋在住の若者が逮捕されました。最近、豊橋警察署からのパトネット配信を見ても、自転車盗、器物破損、不審者情報など、さまざまな心配な事案が伝えられています。
本校の子どもたちにおいても心配がないわけではありません。地域の方から、登下校の様子、公園や神社、各施設の遊び方等、さまざまなご意見が寄せられています。ゲーム漬けの子どもたちの日常が危惧される今、屋外で遊ぶこと自体はとてもよいことではありますが、遊び方を誤ると大きな事故につながったり、近所の方に迷惑になったりします。やはり、ルールを守ることはもとより、人としてのマナー、気配りがこれからの時代に不可欠だと考え、指導を繰り返しています。
校区の年配の方に出会うと、「よく近所の人に厳しく叱られたなあ」と昔を誇らしく語ってくださいます。やはり、少年時代に根づいた経験や感性は、大きく人間形成に関わっていくものです。
「地域の子どもは地域で育てる」このフレーズが世に出て久しくなりますが、保護者の皆様にも「福岡っ子は、福岡校区が育てる」という気概で、校区を支える未来の大人をはぐくんでいってほしいと願っています。
「寒い日も おはようひとつで ぽっかぽか」
この標語は、本校の青少年健全育成会の優秀賞のひとつです。このような豊かな感性を、地域の人たちと交わりの中で、はぐくんでいけたらと感じています。
本年度最後の授業参観
生き生きと学習に取り組む姿が各学年から見られました。
スポーツ集会(長縄大会)
なわとび教室
校長だより
きっかけ
先週は、健全育成会の皆さんによるあいさつ運動が行われました。大人の勢いに触発されてか、校門ではいつも以上のあいさつの花が咲いていました。ありがとうございました。
あいさつといえば、私が声をかけてもいっこうにあいさつを返してくれない中学生がいました。何か訳があるだろうと思い、気にもとめなかったわけですが、新年を迎えたある日、声をかけると、「おはようございます」と小さな声が返ってきたのです。私は、思わぬその声に、驚きとともに、清々しい気持ちでいっぱいになりました。彼女に何があったのかわかりません。ただ何かきっかけとか、タイミングとかがあって、あいさつを返してくれたのでしょう。
子どもが変わるときは、あたかも偶然のように見えます。が、その近くにはいつもきっかけが寄り添っているものです。九九が言えるようになったのも、リコーダーがふけるようになったのも、25メートル泳げるようになったのも、そこにはきっかけを仕かけた大人の存在があることを忘れてはなりません。
今本校では、縄跳び大会にむけて練習がスタートしました。わんぱくタイムには、運動場一面に長縄に挑戦する子どもたちであふれています。体を摺り寄せながら、順番を待つ子どもの瞳が輝いています。長縄の波は、子どもの心に打ち寄せ、成長のきっかけとなって、ひとつくぐるごとに自信や友情を育んでいくことでしょう。