校長だより
夢に向かって
6年生学年室横に掲示してある「1年生との交流プロジェクト」。赤、黄、青のシールが埋め尽くせられ、ついに大きなハートマークができあがりました。「1年生と交流するごとに1枚シールを貼る」というこのプロジェクトですが、思えば始めたころはこの広いスペースを埋め尽くすことは至難の業だろうと思っていました。が、子どもたちは、遠くを見過ぎず、1日1日を積み上げていくことで、ついに卒業前のこの日、見事完成を見ることができました。
一方、6年生の廊下には、ドリームマップも展示されていました。水色の下地に、言葉、写真やカットが切り貼りされ、自分のイメージする夢が、画面いっぱいに広がっていました。未来を予想することは、先を見るばかりではありません。自分がどんなふうに成長してきたのか、自分がお世話になった人や影響を受けた人は誰なのかなど、制作しながら自らの思い出をたどったことでしょう。
夢は、塗り絵のようにすでに輪郭があるものではありません。ですから、夢を実現させていくのも、何もない、まっさらな白いキャンバスに、1枚1枚シールを貼っていくようなものです。先が見えない夢であっても、地道に1日1日を大切に積み上げていけば、交流プロジェクトのように、いずれその形がはっきりと見えてくるのではないでしょうか。
6年生のみなさん、夢に向かってがんばってください。