全校
校長だより
わき役の心
青空にBGMがとどろき、5,6年生のスタンツが始まりました。グランドに手をつき、地面を蹴る、うつぶせになり、立ち上がる、素早く華麗な演技が続いていく。しかも、仲間同士の呼吸が合い、集団の鼓動がひとつに聞こえるほどの一体感を感じる。快晴の空の下、初夏の太陽のスポットを浴び、「君が主役だ」のテーマ通り、まさしく主役でした。
「大地に伏せ、大地を蹴る」主役としてステージに立ち、子どもたちは、何を感じていたのでしょうか。
今朝、このステージは、水が浮いていました。昨夜から想定外の大雨となり、運動会の開催すら危ぶまれるほど。昨日教頭先生の作った、てるてる坊主の表情も何か悲しげでした。
しかし、早朝から、水を掃きだし、地面を馴らし、消えたラインを引く、教職員だけでなく、おやじの会をはじめとする地域の方が、グランド整備に動き出してくれたのでした。子どもたちの演技に支障がないようにと願う、わき役たちの思いが、きっと天に通じたのでしょう。太陽の陽ざしとさわやかな風も手伝って、スタンツの頃は、ベストコンディションになっていました。
5,6年だけでなく、1年から4年の子どもたちに、「主役になるには、わき役の存在が不可欠だ。わき役に感謝してこそ主役になれる」最後に、そんな話をさせていただきました。
6月になります。主役の子どもたちには、わき役の心を感じ、学ばせたいと思っています。保護者の皆様、子どもたちへの温かいご声援、そして手本になるようなマナー、名わき役でした。心から感謝いたします。