学校ブログ 創立151周年の記録(主担当:校長)

~日々の様子~

持続可能な社会づくりの担い手に託す思い 80回目の長崎原爆の日に

今日、8月9日、長崎に原爆が投下されてから80回目を迎えます。80年前の昭和20年は、沖縄、東京、広島、長崎、そして、私たちが暮らす豊橋、豊川など、市民が直接戦禍によって命を落とすこととなった悲しい日々が続きます。ユネスコスクールである磯辺小学校は、児童、家族、地域の方々とともに、ユネスコの理念である「心の中に平和のとりでをきずく」に向けて教育活動をすすめてまいります。

8月5,6日は、持続可能な社会づくりの担い手をく生することを目的の一つと下コミュニティ・スクール主催のサマースクール第2弾「勉強も、昼ごはんづくりも自分でつくろまい」を開催しました。ニコニコ会やなんでもポケット、中学生など多くのボランティアさんのお力で、おいしいカレーをつくり、いただくことができました。

私もコミュニティ・スクールの一員としてお役をいただき、氷を買いに走り、かき氷づくりにいそしみました。かき氷はとっても好評でしたが、その分、いつものようにようにのんきに記録写真を撮ってもおらず、かき氷をほおばる笑顔の子どもたちの様子をお伝え出来ないのが、残念でもあります。

最後の仕上げ.mp4

た~んと召し上がれ.mp4

いただきます.mp4

午後は、水風船で遊びたかったのですが、「熱中症警戒アラート」が八表されるほど、猛暑の中での活動となったので、ボランティアさんが用意いただいた第2案の「風鈴づくり」を希望児童とともに行いました。磯辺小のサマースクールは2年目にして、すでに充実期を迎えているように感じられます。来年はかき氷のシロップも作っちゃおうかと勝手に妄想を膨らませています。こうした勝手な妄想が、「言うは易し、行うは難し」と、コーディネーターさんを困らせる一因となっています。わかっちゃいるけど、やめられない。

工作チーム.mp4

クリスマスにはちと早い.mp4

自主勉強に勤しむ子どもたちは理科室でがんばってくれました。

自主勉強チーム.mp4

この出会いが、とっておきの誕生日プレゼント 6年学年レクの思い出

夏休みに入り、サマースクールやたけのこカフェ、いそべフェスタなど、さまざまな体験活動やイベントなどありました。若干、規律が求められる授業、学校生活とは違い、こうしたイベントでは子どもたちの素の姿が見られますが、6年生はそんな場でも磯辺小のリーダーらしく、下級生の面倒を見たり、お手伝いができたり、立派だと感じています。これまでの学校生活で身についた気くばりが身についています。

6年生が1学期末に学年レクでドッジボールを楽しんでいました。ボールでねらう相手は相手のエース級の子です。安易にキャッチが苦手で、逃げることを楽しんでいる子を狙う姿は見かけません。

ナイスプレー.mp4

男女一緒のコートに入り、阿吽の呼吸で、それぞれの実力に合った楽しみ方をしています。これは先輩から引き継いだ雰囲気でもあります。男子と対等に豪速球を投げ込む女子もいます。磯辺小のドッジボールはみんなが楽しんでいます。

逃げるのがまた楽し.mp4

待ち時間のクラスの応援も楽しそうです。いい塩梅です。こんな子どもたちと一緒に学校生活を過ぎせることが、私にとって何よりもすてきな誕生日のプレゼントです。

応援団.mp4

 

8月7日10時の出会い  豊川海軍工廠大空襲から80年

80年前の8月7日午前10時過ぎから、豊川海軍工廠に大規模な空襲があり、2500名以上の方々が命を落とされました。その多く高校生世代であり、中には、先日、体験談をお聞きした後藤和子さんのように中学生世代の13才の子もいました。私の妻の祖母は豊川海軍工廠で勤務しており、運よく焼夷弾の雨を潜り抜けて逃げることができました。あのとき、もしものことがあれば、今の私の家族は存在していないことになり、80年前の今日、10時頃から30分にわたって起こった悲しいできごとに思いを馳せます。

8月7日ムクロジの木.mp4

80年後の今日は、昨日までの強烈な日ざしはなく、久々に運動場で過ごし、児童クラブの子どもたちに出会うことができました。1学期の学校生活で、暑さにも慣れ、暑熱対応もできているので、今日ぐらいの天候ならば、元気に走り回ることもできます。水分補給もしっかりできて、たくましいこともたちだと感心しました。元気な子どもたちと出会うことのありがたさを、いつも以上に実感する8月7日です。

セミを捕まえました.mp4

 

恒久平和への願いを込めて サマースクール「PNG訪問報告」

本日8月6日は、80年前にヒロシマに原爆が投下され、多くの方が犠牲となった日です。改めて、被害に遭われた方々のご冥福をお祈り申し上げます。私の下の名は「恒久」です。「恒久平和」を願い、それを多くの人と共有し、守る役目をいただいていると感じています。

礒辺小では、昨日に引き続きサマースクール「勉強も、昼ごはんづくりも、自分でやってみまい」の2日目を行っています。今日は、最初に、先日、私が教師海外研修で訪問させてもらった「パプアニューギニア(PNG)」について子どもたちにお話する機会をいただきました。PNGは、ラバウルをはじめ、太平洋戦争の戦地となった場所でもあります。今回は、戦地のことについては触れることはしませんでしたが、建国から50年を迎え、元気に学び、遊んでいる子どもたちの様子を見伝えました。子どもたちの心に、地球市民としての気づきが少しでもあればと願っています。世界の人々と、世界の恒久平和に向けて、理解し、ともに歩みを重ねてくれることを願っています。

 

次は子どもたちのがんばりに期待! サマースクール「お勉強と昼ごはんづくり」

磯辺小はコミュニティ・スクールとなり、3年目を迎えます。子どもたちの体験を通した学びの機会の創出と地域セーフティ・ネットの構築を地域・家庭・学校が三位一体となってめざしていきます。夏休みに4日間にわたって、170名ほどの児童の参加者によって行われるサマースクール「勉強もお昼ごはんづくりも自分でやってみまい」は、CSのねらいを具現化した活動の姿です。

今日もコミュニティ・スクールの委員の方々や中学生によって、体験活動が進められました。教職員の参加は、校長、教頭のみでした。校長である私の役割は、カレーの検食とかき氷をふるまうことのみです。この仕事でも、私がやりたいだけで、地域に方に代わってもらうことはいつでもできるものです。サマースクールが、地域主体で行われていることを本当にうれしく思っています。

おなかがすいたら、「自分でご飯を炊いてご飯を食べよう」がテーマで、その経験をとって、子どもたちに生きる術を身に付けてもらいたいと考えています。

今日の活動では、5,6年生が活躍してくれました。野菜を切ったり、下級生の面倒を見てくれたりと今日の活動を支えてくれました。

低学年の子どもたちも、ピーラーで皮をむいたり、静かに待っていたりと協力的でした。小学生でも十分にサマースクールの運営をサポートできると手ごたえを感じました。「やってもらう」のでなく、「自らすすんで行う」姿が多く見られたことが今日の一番の成果と思っています。

今日の経験をいかして、子どもたちがお昼ご飯をみずから用意してくれればと期待しています。