(令和2年3月13日 中日新聞より)
先日、テレビで、共働きで仕事を休むことができないご家庭のニュースを見ました。小学生高学年の児童が『一人で留守番できるから大丈夫だよ。』と言っていたけれども、1週間もすると『学校に行きたい。』と泣きながら不安に母親に訴えたというものです。
総理も「子どもの命を守る」という一言で、説明はありませんでした。先生も、学校が突然臨時休業になるものだから、大混乱で説明できませんでした。大人なのに、冷静に全てを対処できませんでした。まるで「学校は危険な場所」、「友達と遊ぶのは危険」、「子どもが死ぬ危険な病気」という印象しか残らなかったでしょう。本当ならば、学校が突然臨時休業になってしまう理由、修了式や卒業式はどうするのか、残った授業をどうするのか、新学期をどう迎えるのか、新型コロナウイルスの説明と対処法、不安や困ったときの対処法、家での食事や栄養面についてなど、本当はたくさんのことを話し、説明し、みんなの不安に答えながら一緒に学ぶ機会があるべきでしたが、全てなくなってしまいました。
人は不安な時に、一人で悩んでいると、考えが狭くなりよくないことばかり考えてしまいます。こういう未知だった病気、保護者もいない、先生も、大人もあてにならないような不安な状況では特にそうです。よくないことばかり考えるのは、子どもも大人も同じです。大人も仕事で新しことを突然任されたり、上司に無理な指示をされたりすると悩んだり、鬱病などの病気になったりします。そんな時に、わからないのに意地を張ったり、イライラして自暴自棄になったりすると、周りとの関係を壊してし、自分自身もメチャクチャになってしまいます。大人の社会だと壊れる規模が大きくなり、会社が潰れたり、社会規範がなくなったり、国が破綻したりしてします。だからこそ、
「外で遊ぼう!」「友達と遊ぼう!」ただし、手洗いはしっかりしてね。
「悩みや不安はぶちまけよう!」友達や家族、専門家でも、下のような電話相談でも。
「せっかく学校で勉強できないのだから、やれることをやろう!」我慢ばかりでは心が壊れるから。