豊橋・学校いのちの日

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令和2年度 豊橋・学校いのちの日

 小雨の降り続くあいにくの天気の中,令和2年度「豊橋・学校いのちの日」が行われました。新型コロナウイルス感染防止対策のため,体育館で行う予定であった全校集会は各教室で放送にて行いました。まずはじめに,全校生徒・全職員とともに西野花菜さんの冥福を祈って黙祷を捧げました。

 その後,学校長より「豊橋・学校いのちの日」について講話がありました。(講話の内容は別の記事に掲載)

 2限は各学級で,学級担任による道徳の授業が行われました。「いのち」に関する題材を扱い,改めて「いのち」に対する考えを深めました。

 4限は,今年で8回目を迎えるバルーンリリースセレモニー。直前より雨が強くなってきたため,校舎の窓から,メッセージカードをつけた黄色いバルーンを天高く放ちました。新型コロナウイルスの影響で,今年度は「未来(あした)へ」は,曲を流すのみとしました。天国の花菜先輩へ後輩たちからのメッセージを届けることができました。

 午後は花菜さんの同級生で,現在は自らパン屋を経営している平松明華さんをお招きし,「パズルのピース」という演題でお話をしていただきました。最初に全校生徒が体育館へ入場し,学校いのちの日に掲揚塔に掲げる旗の紹介と講師の平松明華さんの紹介をしたのち,教室へ戻って放送にて講演を聞きました。

「笑顔はとても大切」「自分のためでなく,人に喜んでもらえることが自分の幸せ」など,自身の経験をもとに,生徒たちへたくさんのメッセージをいただきました。また,「花菜さんはとても笑顔が素敵な子でした」など花菜さんとの思い出も話していただき,後輩たちにとって花菜さんを身近な存在に感じたのではないかと思います。

 生徒下校後には,職員研修として,花菜さんの父親である西野友章氏をお招きして,講話をいただきました。事故当時のことやなぜ事故が起こったのか,どう対応すべきだったかなど我々が教訓として忘れてはならない数々のお話を伺いました。また,教育現場で起こったいくつかの類似した事例をもとに,問題点や危機管理などをともに考える機会を与えていただきました。今回の講話で,改めて学校現場として,行事計画の段階から生徒の安全を最優先に考えることや危機管理の重要性を学ばせていただきました。教職員一同,決してこのような悲しい事故を二度と起こさないよう最大限の努力をしていきます。

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