日誌

R7学校日記(2学期)

2学期終業の日を迎えて

 本日、2学期の終業の日を迎えました。明日から、子どもたちが楽しみにしている冬休みが始まります。さて、令和7年の「今年の漢字」には「熊」が選ばれました。今年は、全国各地で熊による被害が相次ぎ、山だけでなく、私たちの暮らしに近い場所でも出没するようになりました。その影響で、けがをする人が出たり、行事が中止になったりするなど、私たちの生活にも大きな影響がありました。このできごとは、熊が悪いということではなく、人と自然がどのように距離をとり、どのように共に生きていくのかを考えるきっかけになった一年だったように思います。自然と向き合うことの難しさや、命を守るための備えの大切さを多くの人が感じた一年でした。
 その一方で、新川小学校の一年を振り返ると、今年の漢字として「携」がふさわしいと感じました。「携」には、手を取り合う、支え合うという意味があります。この一年も、子どもたちは友達や教職員、地域や保護者の皆様とかかわりながら、授業や行事に取り組んできました。一人では難しいことも、誰かと力を合わせることで乗り越えていく姿が見られました。
 保護者・地域の皆様には、今年も新川小学校を温かく支えていただき、心より感謝申し上げます。どうぞよいお年をお迎えください。

クリスマスの集い


 12月3日、総合体育館で「クリスマスの集い」が行われました。この行事は、特別支援学級の子どもたちが遊びやゲームを通して夢や希望をもち、他校の友達や地域のかたとの交流を深めることを目的にしています。本校の子どもたちも、期待に胸をふくらませながら参加しました。はじまりは「スターライトサービス」。会場の明かりが落ちると、ペンライトのやわらかい光が灯り、まるで夜空に星が輝いているよう。そんな幻想的な空間で「きよしこの夜」を歌いました。続いて「サンタクロースはどこだ」を歌っていると、トナカイに先導され、サンタクロースが登場しました。サンタさんと一緒に「おててであくしゅ」「パチパチマン」「エビカニクス」を踊り、心も体をぽかぽかになりました。会場の上から白い紙吹雪がひらひらと…。まるで雪が舞っているかのような演出に、子どもたちはうっとり見つめていました。子どもたちは、自分たちで作ってきた紙吹雪で、お互いにかけ合いながら楽しく遊びました。そしていよいよ、サンタクロースからのプレゼントです。大きな袋から取り出された贈り物をうれしそうに受け取りました。最後には、新川小学校の子どもたちが代表して舞台に立ち、感謝の気持ちをしっかりと伝える姿もありました。参加した子どもたちにとって、心が温かくなる思い出となったことでしょう。
 もうすぐクリスマス。新川小学校のみんなにも、夢と希望いっぱいのクリスマスになりますように、メリークリスマス!

 

 

 

5年 出前授業「防災~みんなも防災マンになろう~」

 市役所防災危機管理課のかたをお招きして、5年生が「防災」についての出前授業を行いました。子どもたちは、もし大地震が起きたら「家族を助けたい」と話していましたが、講師のかたから「まず自分の命を守ることが大切。自分がけがをしていては、人を助けることはできません」と教えていただき、命を守る意識を新たにしていました。その後、避難所になる体育館で、非常用テントを自分たちの力で立てる体験もしました。説明書がない中、友達と相談しながら試行錯誤してテントを完成させ、協力の大切さを実感していました。さらに、地下にある飲料水用タンクを見学し、手動ポンプを使って水をくみ上げる体験もしました。今回の学習を通して、子どもたちは「自分の命を守る」「自分で考えて行動する」ことの大切さを実感していました。

今週の花「スプレーバラ」

 「花は『花一』」さんから届いた「今週の花」は、「スプレーバラ」です。大きな一輪のバラとは違い、スプレーバラはかわいらしい花をいくつも咲かせ、見ているだけで気持ちがほぐれていきます。昔からバラは、人の思いを伝える花として大切にされてきました。言葉にしなくても「ありがとう」「おめでとう」「お疲れさま」などの気持ちを届けてくれる花です。2学期を終えようとしている今、子どもたちは勉強や運動、友達とのかかわりの中で、うれしいことも、難しかったことも経験してきました。そんな子どもたちを、スプレーバラは「がんばってきたね」と、一人一人をねぎらっているかのように優しく咲いています。

5年生だけの新川マラソン大会

 学級閉鎖の影響で1週間遅れての実施となった、5年生だけのマラソン大会。少し緊張しながらも「今日は自分の走りをしよう」という表情の子どもたち。延期になったことで、気持ちを切り替えることが難しい場面もあったと思います。それでも5年生は、自分で立てた目標を達成したいという思いが、「スーハッ、スーハッ」と呼吸をしながら、真剣に走る姿から伝わってきました。また、この日もボランティアのかたがたが集まり、5年生のために温かいココアを用意してくださいました。ある子は「大会が延期になったから、今日はココアがないかもしれないと思っていたから、とってもうれしい」「応援してもらえてありがたい」と、いつも以上に感謝の気持ちであふれていました。待つ時間があったからこそ、走れることのありがたさや、応援してくれる人の温かさに気づくことができた、5年生だけのマラソン大会となりました。

3年生「いのちを見つめる学習」2/2 ~ふれあいを通して深まったありがとうの気持ち~

 お話の後は、絵本の読み聞かせがありました。内容は、大切に育てた牛をお肉として出荷する農場のかたの葛藤を描いたものです。「ごめんね」「ありがとう」と涙ながらに牛を見送る姿に、子どもたちは静かに耳を傾けていました。「いただきます」は「命をいただくこと」なのだと、思いを深めていました。続いて、いよいよ本物の牛とのふれあいの時間です。補聴器を使って心臓の音を聞くと「ドクンドクンって聞こえる」と目を輝かせていました。大きなお腹をそっとなででると、牛の温かさや優しい目にふれ、一層牛のいのちを感じている様子でした。もう一方では、乳しぼり機を使っての、乳しぼり体験にも挑戦。はじめてとは思えないほど上手にしぼる子もいて、農場のかたも驚いていました。市内の中心部にある本校では、ふだんなかなか動物とふれあう機会がありません。今回の体験は「いのちと向き合う」貴重な時間となりました。子どもたちの心に、温かい学びを残してくれました。

3年生「いのちを見つめる学習」1/2 ~牛を育てる人のお話しから知るいのちの重み~

 3年生が、農場で牛のお世話をしているかたがたをお招きし、「いのちの大切さ」を考える学習を行いました。当日は、なんと本物の牛やヤギも学校に来てくれました。まずは教室でのお話から始まりました。1日に1頭の牛からどれくらいの牛乳がとれるのか、どんなえさを食べているのかを教えていただき、実物のえさの匂いを確かめる体験もしました。子どもたちは酸っぱい香りに驚きながらも、「パイナップルだ!」「これはおからかな」と、見事に当てていました。その後、牛の赤ちゃんが生まれる場面の動画を観ました。生まれそうな牛の赤ちゃんの足に縄をかけ、農場のかたが力いっぱい引っ張る様子に、思わず「がんばれ!」と声をかけていました。赤ちゃんが生まれた瞬間には、教室の中から「やった!」と歓声があがりました。生まれて30分程で立ち上がる赤ちゃん牛の姿に、「すごい!」と驚きの声があがり、ふだんの授業では味わえない実感のこもった学びになりました。

手作りココアで、がんばった子どもたちにごほうびを

 新川マラソン大会の後、子どもたちが楽しみにしているもの。それが、あたたかい「ごほうびココア」です。これまでPTA中心で行ってきた取り組みですが、昨年度から「新川コネット」を活用し、協力していただけるかたを募りました。前日から集まり、ココアパウダーや砂糖を丁寧に計量するなど、準備は全て手作り。当日は、子どもたちが真剣な表情で走っているその裏で、「がんばれ!」という思いを込めながらココアを作ってくださいました。走り終えた後のココアは、まさに格別。「○○さんのお母さんだ!」「ぼくたちのために作ってくれたんだね」「目標達成!ココアがおいしい!」子どもたちの笑顔と言葉から、心までぽかぽかと温まっていくことがわかりました。自分の力を信じて走り切れたのは、一人一人のがんばりと、陰から支えてくださる大人の存在があってこそ。ご協力いただいた皆様に、あらためて感謝申し上げます。

今週の花「金魚草(スナップドラゴン)」

 「花は『花一』」さんから届いた「今週の花」は、「金魚草(スナップドラゴン)」です。金魚草を見ていると、たくさんの「口」のようなものがたくさんついています。この口には、金魚草ならではの秘密があります。花を少し押すとパクッと開きますが、チョウの軽さでは開かず、体重のあるミツバチが開けられるようになっています。ミツバチが花の中に入ると、体に花粉がつき、次の花へと運ばれます。金魚草は、この仕組みで花粉をしっかり届けてもらう工夫をしていると考えられています。色も形もいろいろで、まるで金魚たちが群れて泳いでいるように見えることが名前の由来。上の方に少しずつ花を咲かせていくので、「今日はどこまで咲いたかな?」と、毎日の変化も楽しめます。金魚草が、教室に彩りを与えてくれています。

新川マラソン大会

 12月に入り、冷たい空気が少しずつ冬の訪れを知らせてくれる中、今年も新川マラソン大会を開催しました。走るにはぴったりの天気になり、どの子もやる気いっぱいの表情で運動場に集まりました。2週間前からの強化マラソンでは、「タイムを縮めたい」「最後まで走り切る」「去年の自分に勝つ」など、それぞれが自分の目標を掲げて練習してきました。本番では緊張もあったはずですが、スタートラインに立つ姿には、これまでの努力の自信がうかがえました。マラソンは、「自分との戦い」と言われます。途中で苦しくなっても、足を前に出し続ける。ゴールした瞬間、子どもたちからは精一杯走り切った達成感が伝わってきました。レース後には、新川コネットの皆様が用意してくださった温かいココアをいただき、緊張もほぐれてほっと笑顔。心も体もたくましくなったことを実感できました。なお、学年閉鎖のため参加できなかった5年生は、来週に実施を予定しています。フレー、フレー5年生!

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