学校日誌

学校日誌 12月

けっこうなお点前(茶華道部活動)

12月にしてはやや暖かな午後、茶華道部でお茶をたてていただきました。聞くところによると、豊橋市で茶華道部がある学校は数えるほどとか。この機会を逃してはいけません。和室を訪れると、凛とした空気の中、部員の皆さんが一人一人、お茶をたてる練習をしていました。

そんな中、部長の2年生 有村 結 さんにお茶を立てていただきました。有村さんにとって、お茶をたてる時間は「自分と向き合える大切なひととき」になるそうです。他の部員の皆さんも、穏やかな気持ちになれること、礼儀作法を学べることなど、茶華道部の魅力を教えてくれました。

なにかと慌ただしい今日この頃ですが、心落ち着く素敵な時間を過ごすことできました。茶華道部の皆さん、ありがとうございました。また、伺います。

 

 

「夢よりも”好き”を信じて」教育講演会を行いました

12月5日(金)、豊岡中学校区健全育成会との共催で教育講演会を行いました。本年度の講師は平成四年度豊岡中学校卒業生で、日本を代表する映画監督である 石川 慶 監督。「夢よりも”好き”を信じて ~映画監督というお仕事~」というテーマでお話をしてくださいました。

冒頭で、石川監督は映画づくりの楽しさを「頭の中の空想の世界を、多くの人の力で目に見えるものにできること」と話され、代表作『蜜蜂と遠雷』の映像を使って解説。ふだん見られない迫力ある映像や聞くことのできない撮影秘話に、生徒も来場者も一気に引き込まれました。

さらに、生き方に悩んでいた大学生の時、好きだった映画を自分で撮影した際に感じた「映画が好き、映画を撮りたい」という強い思いが今につながっていると、丁寧に語ってくださいました。

最後に「人生には思っている以上にいろいろな世界がある。好きなことを見つけ、”好き”の純度を高めていってほしい。そして、”好き”のちりばめられた自分だけの”人生の脚本”をつくってほしい。」というメッセージで講演を締めくくられました。

当日は懐かしい通学路を歩いて来校された石川監督。帰り際には、校舎やグランドを見ながら、母校の雰囲気を懐かしがっておられました。多忙ななか、遠方よりお越しいただいた石川監督、そして、講演会を共催してくださった豊岡校区中学校健全育成会の皆様のご協力に感謝申しあげます。ありがとうございました。

 

人権週間(12月4日~10日)

12月4日~10日は人権週間です。豊岡中学校では、人権教育担当の職員が放送で絵本「くれよんのくろくん」を紹介し、自分らしく生きることの価値やその価値を尊重することの大切さを伝えました。また、図書室には司書さんが人権に関する書籍を集めた「人権コーナー」を設置してくださいました。

 

そんな中、初期支援コース「みらい」では、アフリカの貧しい国の一つ、マラウイでJICA海外協力隊員として活躍する木村先生からリモートでお話を聴く機会を設けていました。木村先生が教える学校では、電灯も、机も椅子もない教室で、小さな児童が土の床に座って勉強しているそうです。また、その話を聴く「みらい」の生徒たちは、日本語に不慣れななか、一生懸命聞き取りをしていました。

社会では、さまざまな人がさまざまな状況で一生懸命生きています。お互いの命、身体、考え、状況などを認め合える社会をつくっていかなければいけませんね。