日誌

今週の花「ケイトウ(鶏頭)」

 花一さんから届いた「今週の花」は「ケイトウ(鶏頭)」です。「ケイトウ」は、花に見える部分がニワトリのトサカに似ているため、「鶏頭」に由来した名前がつきました。英名でも、ニワトリのトサカを表す「Cockscomb」という名前がついています。花に見える部分は、本当は花ではなく、茎の先が変形した「花序(かじょ)」です。花は、花序の根元の部分に、「花びらのない」小さな花がたくさん付いています。花言葉には、「おしゃれ」「気取り屋」などの花言葉があり、トサカをもつニワトリが歩いている姿に似ているためだと言われています。また、「勇敢」という花言葉もあり、これは中国に伝わる逸話に由来しています。その逸話とは、「中国の山里で、雄鶏を飼っている青年がいました。ある日、青年は山道で泣いている美しい娘を見つけ、家に連れてきます。しかし、雄鶏が娘を追い返そうとするので、青年は娘を村へ送ることにしました。その道中、娘はムカデの化け物に変わり、青年を襲います。娘はムカデの精だったのです。心配で後をつけていた雄鶏がムカデの精に立ち向かい、青年を助けますが、力尽きて死んでしまいます。青年が雄鶏を埋葬したところ、そこから雄鶏のトサカの形をした花が咲きました。」というものです。花壇に植えられているケイトウを見るたびに、この逸話を思い出します。