学校ブログ 創立151周年の記録(主担当:校長)

戦後80年の今だからこそさらにアンテナ高く! 豊橋ユネスコ協会「平和学習会」

6月18日の「豊橋・学校いのちの日」を迎えるにあたって、戦後80年を迎える本年度については、例年6年生で実施している豊橋ユネスコ協会による「平和学習会」を全校児童及び校区の方々の参加のもと実施しました。6月19日の「豊橋空襲」や8月7日の「豊川海軍工廠空襲」等、この地域においても戦禍を被った事実を知り、一人一人が「平和のとりで」を築き始めてくれれば願っています。いつもより、ちょっとだけ特別な夏を迎えてくれればと願っています。

豊橋ユネスコ協会の渡邉正会長からは、「軍都・豊橋」の歴史を学ぶをテーマにお話しいただきました。豊橋公園、南栄周辺に軍施設があったことや磯辺校区の近くのフランテの裏側のような身近な場所にも軍施設があったことを教えていただきました。7月5日から13日には豊橋公園の施設跡を散策したり、平和の鐘を鳴らしたりすることもできるとのことでしたので、機会があればお立ち寄りいただければと思います。

引き続き、大羽さんからは「戦中、戦後の生活」について体験談をお話していただきました。8才のときに終戦を迎えましたが、終戦後も大変な毎日を過ごされたことを語っていただきました。学校で過ごすことが一番楽しく、休まることができたと聞き、大変な時代を生き抜いてこられたと感じました。

みんなで考えて平和を.mp4

休憩に入ると、防空頭巾やわら草履、モンペなど、その当時の生活品や、衣料について、レプリカを直接手にすることができました。講師の方の温かい人柄に触れることができた時間となりました。

休憩中.mp4

坂部さんからは、「豊橋空襲の夜」の思い出についてお話しいただきました。当時4歳であった坂部さんではありましたが、鮮明な記憶として残っていることも多くあり、その衝撃は強かったことと思います。いたるところの50cm大の焼夷弾が地面に突き刺さっている中を、逃げた心中を察しながら、戦争の恐ろしさを感じました。

豊橋空襲の夜.mp4

お礼に5月の歌「むくろじの木」を全校で歌いました。この歌に込められている「子どもを大切に思う気持ち」を講師の方も共感していただいたようでした。

お礼の歌「むくろじの木」.mp4

時間の関係で質疑応答の時間をもつことができませんでしたが、5,6年生は講師の方々と給食を食べる機会を作っていただきました。講師の方々にとっても、子供たちと一緒に給食を食べる時間をとても楽しんでいただくことができたようです。今日も子供たちとともによい気づき、学びの機会をいただいたことに感謝しています。