日々の様子

カテゴリ:今日の出来事

臨時休業中の学校








 昨日、卒業証書授与式が終わりました。それと同時に完全に臨時休業となりました。いつもならば、生徒の元気な声であふれて活気のある学校ですが、誰もいなくて静かな学校です。授業や部活動、行事などができないことは、とても悲しいですし、残念ですし、やりきれません。先生たちは、職員室では通知表づくり、教室では片づけきれなかった物の整理や大掃除、カーテンなどを洗うなど粛々と行っています。

第73回卒業証書授与式



















































 3月3日、第73回卒業証書授与式を挙行いたしました。普段と異なり、全員がマスクをつけながらの式ということで、違った緊張感がありました。式は、来賓や教育委員会からの言葉はなくなり、校長先生からの式辞のみになりました。在校生代表の送辞はなくなり、卒業生代表の答辞だけになってしまいました。卒業証書授与も、一人ずつ返事は行ったものの、総代での授与となりました。豊橋市教育委員会からの通達を受け、「大地讃頌」「国歌」「輝くために」「友ー旅立ちの時ー」「校歌」の歌も全てなくなりました。卒業生の歌「友ー旅立ちの時ー」と「校歌」のみ、ピアノ伴奏者の演奏を歌うことなく聴きました。静かに涙を流す生徒もいました。教室では、担任と生徒とのお別れの学級活動を行いました。一人一人の生徒に担任から卒業証書や通知表などを手渡しました。国の新型コロナウイルス対策のために、突然学校が臨時休校となり、卒業証書授与式のもち方も二転三転し、大混乱をまねき、心配ばかりかける結果となりました。そして、準備も完璧ではなく、短い式、短い学級活動、短い別れの時間となってしまいましたが、生徒や保護者の皆様にとって、思い出に残る卒業証書授与式になれば幸いです。

教室のお花





 午後、保護者の方がボランティアで、教室に飾る花や3年担任の胸花を準備していただきました。華道家の方に指導していただきながら、心の込もった花飾りを作っていただきました。ありがとうございました。

卒業証書授与式準備




































 3月2日、卒業証書授与式前日となりました。朝から教職員全員で式の準備をしました。教室や廊下の掃除、体育館の準備、教室の飾りつけなどを行いました。本当ならば、在校生と教職員全員で準備を行う予定でしたが、教職員だけの準備で至らない部分もあるかとは思いますが、卒業生と保護者の方にも思い出に残る卒業式になることを願っています。卒業生のみなさん、卒業証書授与式当日、元気に登校してきてください。生徒の登校は、8時35分から8時50分となります。そして、保護者の方の受け付けは体育館前、8時35分からとなります。駐車場は運動場を開放しますので、東門よりお入りください。卒業生の入場が9時15分からですので、9時10分までにはご着席ください。みなさん、マスクの着用を忘れないようにしてください。

運動場



 土曜日の運動場。軟式野球部も、サッカー部も、陸上競技部も、ソフトテニス部も、ハンドボール部もいません。普段ならば、生徒の声が響き渡り、元気に活動を始めている頃ですが、がらんとしています。心に穴がぽっかりと開いたようです。学校部活動禁止となっているためしかたありません。ある都市では、スポーツジムでの感染が広がったとのニュースがありました。密閉された室内や、人が多く集まる所は危険かもしれません。しかし、広い郊外で体を動かしたり、人が密集しない山や森などを散歩したりなどは大丈夫かもしれません。1月中旬には、新型コロナウイルス感染症はたいしたことがないというニュースや専門家の見解が報道されていました。しかし、今では、多くの生徒や家族の方など、生活に多大な影響を与える状況となっています。様々な情報があふれる中で、何が正しいのか、何が危険なのかを、自分でしっかりと考え、意見交換し、自分で正しく判断して行動することが大切ではないでしょうか。今、私達の情報リテラシーが試されています。

思い出づくり

















 7時間目、3年生は卒業アルバムが配られ、懐かしい写真を見たり、寄せ書きを行ったりと最後の思い出づくりを行いました。仲間へのメッセージを送ったり、学年主任に感謝を伝えたりする学級もありました。そして、最後には担任の先生の話を真剣に聞く姿がありました。あとは、3月3日の卒業式を残すのみとなります。

1,2年生最後の学級活動































 掃除後の7時間目、学級で最後の時間を過ごしました。来週から突然の臨時休業の為、掲示物を外し、机や椅子やロッカーのネームラベルをとり、賞状や写真類を配り、学習プリント類を配り、自分の持ち帰る荷物の整頓をし、3年生へのメッセージを作るだけでほとんどの時間が終わってしまいまいた。生徒の1年の振り返りや感謝の言葉、担任の先生からの言葉も短く、あっという間の別れ、慌ただしい最後の学級活動となりました。

風雲急を告げる






 「風雲急を告げる」=「事態が急変し、大事件が起きそうな様子となる」。まさにそんな一日であり、最後の掃除の時間の二川中学校上空の雲でした。昨日までは、当たり前のようにあった日常。それがたった一日で非日常となってしまいました。3月の3週間で予定していた授業、考えていた行事や生徒の活動が、全て吹き飛んでしまいました。「一寸先は闇」という諺もありますが、昨日はそんな日でした。しかし、「一寸先は光」でもあります。突然、今日、学校登校日の最終日を迎えながらも、当たり前のように掃除を行う姿を見ました。これから、夏休みのように長い春休みが始まりますが、生徒たちが毎日を充実して過ごすことを期待しています。4月、みなさんと元気で再会できることを楽しみにしています。

6時間目



 6時間目、3年生は、卒業式で合唱を行わないこととするという、豊橋市教育委員会の決定を受けて、式典で歌えなくなった合唱曲「友」を3年生の廊下に集まって、全員で歌いました。1年生、2年生はそれぞれの教室や廊下で、静かに合唱を聴き入りました。合唱が終わると、自然を拍手が沸き上がりました。思いのこもった歌、心のこもった歌を、保護者の皆様にもお届けしたかったです。

最後の調理実習


















 突然、最終登校日となってしまった28日。2年生最後の家庭科の授業は、調理実習で、「ひとりでできる野菜料理」作りを行いました。最低2種類の野菜を使い、炒め物などを作りました。きんぴらごぼうやポトフなどが出来上がりました。友達の料理を味見し合う姿もありました。作ること、学ぶことは、本来とても楽しいことです。その機会が、突然奪われてしまうことになってしまったのは本当に残念なことです。しかし、今回の調理など、学校に来なくては学べないことばかりではありません。家庭の中、社会に出てからも役立つことや、生きることが、本当の学びです。40日程の長い休業となってしまいますが、スマホの動画やオンラインゲーム、マンガなどで全ての時間を潰すのではなく、家族のため、社会のためになる学びをし続けてくれることを期待しています。