日誌

教科学習でもESDやってます!


 
 南稜中学校では,総合的な学習の時間だけでなく,国語や数学などの教科学習でもESDを行っています。その1つが「授業の中にSDGsの視点を取り入れること」です。

 例えば,2年国語「モアイは語る-地球の未来-」では,②飢餓をゼロに⑮緑の豊かさを守ろうについて触れ,イースター島の歴史を根拠に「私たちは,今あるこの有限な資源をできるだけ効率よく,長期にわたって利用する方策を考えなければならない」とする筆者の論理の展開について納得できるかを考え話し合う授業を行いました。納得できるという意見が多い中,「イースター島の歴史が地球の未来に繰り返されるというのは言い過ぎではないか」という意見や,「現代の科学技術の進歩によりイースター島の歴史が同じように繰り返されるとは限らない」という意見も出ました。3年道徳「よみがえれ,日本海」では,⑭海の豊かさを守ろうについて触れ,タンカー船の沈没により流れ出した重油の回収作業に命がけで取り組むボランティアの存在を知り,自分だったら重油の回収作業を継続するかやめるかについて話し合いました。授業後の生徒のふり返りには,「誰かがやらなければいけないことは自分がやるという積極的な思いが未来を変えることになるということがわかりました」「死ぬのは怖いという友達の意見を聞いて確かにそうだなと思いました。でも亡くなるまで頑張ってくれた人がいたなら,自分たちもその人の死を無駄にしないように頑張った方がいいと思いました」「海を汚すのはとても簡単だけど,それを元通りにするのはたくさんの人の助けが必要なんだなとあらためて感じました。今は梅田川もごみであふれているので,またみんなで力を合わせてきれいにできるようにしたいです」と,環境問題を自分事として捉え,身近なところから動き出そうとする思いが感じられました。

 このように,教科ごと,学年ごと,どの単元でどのSDGsを意識するのかということを1枚にまとめたのが「SDGs実践計画表」です。これには行事,委員会活動も含まれ,南稜中ではすべての教育活動においてSDGsを意識した取り組みが実践されています。