日誌

登校指導をしていると・・

秋の交通安全に伴う登校指導を開始しています。
さわやかな秋晴れの空の下
子どもたちは通学班ごとに登校して来ました。

子どもたちのあいさつ(あまり芳しくないこと)が話題に上がることが多いこともあり、
こちらから先に「おはようございます。」と
行き交う子どもたちに声をかけました。

するとこちらの声以上に大きな「おはようございます。」の声が多く返ってくるのです。
何とも心地よい余韻に包まれていると・・
金子みすゞさんの「こだまでしょうか」という詩が浮かんできました。

  「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。
  「ばか」っていうと  「ばか」っていう。

  「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。

  そうして、あとで さみしくなって、

  「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう。

  こだまでしょうか、いいえ、だれでも。


「こだまというのは、山から投げ掛けた言葉が そのまま返ってくるわけですから、大自然の懐に包まれ
たような安心感を生み出し、私たちの心を優しくしてくれるのです。」
というある解釈文に、なるほどと思わず頷きます。
そして・・
「あなたの言葉で周りは影響を受けて、言葉を返す。だからあなたのかける言葉によって周囲は変わるも
のなのですよ。」
という続きの解釈文に、そうなんだと得心するのです。

子どもたちと交わす「おはようございます。」のあいさつから
 あいさつの本質に触れた気がしました。

あいさつができないことを問うことよりも
あいさつのこだまが返ってくるまで声に出し続けていくことが
何より大切なのかなと思うのです。
気のせいでしょうか? いいえ、だれでも。