校長日誌

うれしいプレゼント(校長日誌)

寒い中ですが,子どもたちは放課は運動場で過ごします。
昨日は風がなく,あたたかく感じる位で,みんな気持ちよく縄跳びや,鬼ごっこ,竹馬などで遊んでいました。
そんなとき,運動場の向こう側のフェンスを登ろうとしている子どもたちを見つけました。もしもフェンスが錆びていたら,けがにつながる,と思い,「あぶないよ,だめだよ。」と遠くからですが,まず声を掛けました。その子たちは気がついてくれて,登るのをやめ,遊具のほうへ去っていきました。
私は,登るのにも理由があったんじゃないかなあ,聴いてあげたかったなあ,フェンスの向こう側に何か落としちゃったのかなあ,びっくりさせちゃったかなあ。などと思いながら,とにかく無事でよかったと,また見守りを続けていました。
しばらくすると,男の子3人が私のところにやってきました。
「さっきはごめんなさい。僕が登りました。」
「僕は見ていました。」
「僕はともだちです。」
さっきの子どもたちです。謝りに来てくれました。私も謝らなければなりません。
「さっきは驚かせちゃったね。ごめんね。でも,なんか理由があったの。」
話を聞くと理由はなく,冒険心だったようです。きちんと注意しました。
でも,よく謝りに来ました。とても立派な行動です。
このような子どもたちの姿を見ると教師になってよかった。この子たちと出会えてよかったと思います。
実は,昨日は私の59回目の誕生日で,もうこの年になると誰からも祝ってもらえないどころか,忘れられているのですが,本当に一番うれしいプレゼントを子どもたちからもらえた気がします。
このような子どもたちを育んでいただいた校区,保護者の皆様,ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
このことは,本校のスタッフにも伝えようと思っています。