日々の様子

人の心までコロナウイルスに負けてはいけない


    (令和2年4月18日 中日新聞より)
 軍手、背水の陣、作戦、最前線、日本の学校の制服など、「戦争」や「軍隊」が由来の言葉や物が身の回りに溢れています。他国のことを日本人は簡単に独裁だと考えてしまうように、外国人から見たら日本人は戦争が好きなのだろうかと疑ってしまうほどです。今回の新型コロナウイルの感染拡大を「第3次世界大戦」と表現している人もいます。世界中で病気になる方が増え、亡くなられる方が増えていますので、戦争と表現したいのかもしれませんが、「戦争」は人が起こすものです。今回は、ウイルスによるものですので、「災害」です。ただ、ウイルスを人が広げてしまっていることは否定できません。そして、この新型コロナウイルスを阻止しようと最前線で努力している方が、医者や看護師を中心とする医療従事者の方々です。その人達を非難したり、足を引っ張ったり、心をくじいたりすることは、自分の国や世界を滅ぼそうとしているのと同じです。正しい判断ができなくなるほど、新型コロナウイルスは人々の心を滅ぼしてしまったのでしょうか。