日々の様子

パンデミック


       (令和2年3月13日 朝日新聞より)

 ようやくWHOがパンデミック宣言を出しました。1月中旬には、パンデミックという事態にはならないだろうとの見解を出していたのにもかかわらず。中国からの情報が少なかったのと、各国が封じ込めに失敗していることが原因と考えられます。新型コロナウイルスが発生したと言われる中国の死者が一番多く3000人を上回っていますが、元々人口の一番多い国ということも考えなければなりません。そしてイタリアでは死者が1000人を超えました。(13日現在)
 しかし、新型コロナウイルスは未知の病気で、日本でも死者が出てからは、恐れすぎていたように思われます。新型コロナウイルスは、8割の方にとっては普通の風邪レベル。特に若者にとっては、普通の風邪のように家で安静にしていれば治るそうです。特に、注意しなければならないのは、高齢者と、年齢にかかわらず重篤な疾患を抱えている方。循環器系や心臓に疾患を持っている方や、また成人病と呼ばれる糖尿病の方などです。国内の子どもへの感染は稀で家庭内感染が多いです。今の感染の広がりは、成人の感染者からの伝播によるものですので、保育所、幼稚園、学校などへの通園、通学を自主的に控える理由はないそうで、隣の浜松市のように授業を再開する郡市があるのも事実です。ウイルスを広めているのは普段の生活を続けていた大人とも言えます。手洗いと咳エチケットに気をつけましょう。エネルギーのあふれる子どもは元気に乗り越えましょう。仕事ばかりでストレスの溜まってお疲れ気味の大人、イライラして怒ってばかりの大人、独断で周りのことを考えなず暴走する大人は、遊びまわらずに安静に過ごしましょう。
参考:公益社団法人 日本小児科医会 www.jpa-web.org/

藤田医科大学 医学部 微生物学講座・感染症科www.fujita-hu.ac.jp/~microb/