学校行事

「いのちの日」講演会

 豊橋市では、カッターボートの事故で中学1年生の生徒の尊い命が失われたことを受け、6月18日を「豊橋学校いのちの日」と定め、その日の前後で子どもたちがいのちの尊さと向き合う機会を設けています。南陽中学校でも、「いのちの日」講演会をPTAや健全育成会と協力して毎年実施しています。
 今年は、6月13日(木)の午後に杉浦貴之さんを講師にお招きして、講演会を行いました。杉浦貴之さんは、20年前に「2年後の生存率0パーセント」と医師から告げられる深刻な癌であることがわかり、病気をきっかけに人生が大きく変わる経験をした方です。今現在は、シンガーソングライター、雑誌「メッセンジャー」の刊行、サバイバーホノルルマラソンの主宰など、自らの経験をいかして、癌と闘う方々やつらい思いをしている方々の力となるために活動しています。
 講演では、歌を交えて、生徒たちにたくさんのメッセージを伝えてくださいました。「マイナスをプラスに変えていく力が大事」「人間の可能性は思っているほど小さくはない」「生まれただけでもすごい、ここまで生きてきたことが奇跡」「どんな自分でもOK,生きているだけで100点満点」「夢や目標をもって、少し先を見るとわくわくする」など、生徒たちの心に残る言葉がたくさんあり、歌の歌詞も、生徒の心に訴えかけるものばかりでした。生徒たちの感想にも、「苦しいことがあっても杉浦さんの話にあったように、多くの人の支えがあることや、将来の自分が誰かの立つのだということを思い出し、強く生きていきたいと思った」といった記述が多くみられ、杉浦さんの伝えようとした思いを受け取り、自分のいのちの価値について考えなおすことができた生徒が多くいたことがうかがえました。
 今回の講演会を聴いたことで、一人一人の生徒が自分のいのちも他人の命も大切にし、自らのいのちの輝かせ方について考え、夢や目標をもとうと思ってくれることを期待したいと思います。