学校行事

薬物乱用防止教室

 11月27日(水)の5・6時間目に薬物乱用防止教室を行いました。今回は薬物・アルコール依存症回復施設の三河ダルクの方3名を講師に招き、話をしてもらいました。3名の講師の方全員が薬物を使ってしまった経験があり、それぞれの方の生い立ちや家族構成、薬物との出会いにつながる経緯、薬物と出会ってしまった後の人生などについて、赤裸々に語ってくれました。未成年のうちに喫煙をしてしまい、そこから薬物へとつながっていった経緯は3名ともに共通していました。また、3名ともが「一度くらいなら」「自分はやめられると思っていた」と考えて、薬物に手を出してしまったということでした。薬物依存症になり、薬物が原因で離婚することになって奥さんや娘と別れたときに「これで思う存分薬物を使えると思った」経験や、薬物を手に入れるお金ほしさに盗みをした経験など、体験した人でしかわからないような心理状態に関わることについても話してくれました。話の最後には、「自分たちのように苦しむ人にはなってほしくない」というメッセージがそえられました。薬物が遠い存在ではなく身近に存在するものであることや、薬物依存症のこわさや悲惨さを感じることができるよい機会となりました。今回の薬物乱用教室では、今まであまり聞いたことのない生々しい話の内容に、生徒たちは少し戸惑いを感じている様子が見られましたが、真剣に話を聞くことができ、「薬物とは関わりたくない」という思いを強くしたようでした。
【生徒の感想】
 話の中で「中学生のときは薬物は遠い存在だと思っていたけど、簡単に手に入ってしまう」というのが心に残りました。今までの乱用防止教室は「自分は絶対に大丈夫」という考えで話を聞いていたけど、「自分が大丈夫」という自信が実はいちばん危ないことや、断る勇気の大切さを知りました。今日の講座は自分の将来のためにもなったので、「1回だけなら」という甘いキモチをなくそうと思いました。