日誌

羽ばたけ 6年生


 土曜日、体育館を覗いてみると、バスケットボール部の練習試合が行われていました。相手が強かったこともありますが、男子も女子も苦戦を強いられていました。子どもたちは腰高で安定せず、ボールがなかなか手につきません。そうです。昨日まで修学旅行で、この数日間全く練習する時間がありませんでした。疲れや眠さが残る、万全でないコンディションであっても、失敗、ミスに腐ることなく必死でボールを追いかける姿に、むしろ感動さえ覚えました。これが6年生の成長した姿なのでした。一方、バレー部もこの日試合で、早朝から集合し、他校に赴いていました。あいさつもプレーもいつの間にかよくなっていたと、試合後の顧問の先生の言葉。ここにも成長の跡がありました。

 さて、その修学旅行はと言いますと、奈良地方は「雨」という天気予報でしたが、一度も傘をさすことなく、順調に進めることができました。振り返れば、昨年の野外活動の時もそうでした。センターに到着する頃に雨が上がり、日がさしてきたことを思い出しました。心がけもいいのでしょう。

 その心がけですが、奈良公園の班別分散学習の場面にもありました。現地はシカに加え、修学旅行生、外国人旅行客があふれ、歩くことさえままなりません。そんな状況の中、時間通りに行動しようとする班が数多く見られました。班の中には、シカが苦手な子もいます。だから、班の歩みもずいぶん遅くなるわけです。しかし、その子を見捨てることもなく、シカたちの壁になって進む子どもたちは、まさに要人を守るSPのようでした。約束を守りつつも、大切なものを見失わない6年生。その姿にも、この一年間の成長を感じずにいられませんでした。

 次の山場の福岡っ子発表会は、「火の鳥」という作品だそうです。今回の目的地、平安京、平城京からさらに時をさかのぼって、古墳時代のお話だそうです。卒業まで半年を切って、火の鳥のように、さらに飛躍してくれると信じています。