日誌

舞い散るイチョウの葉を見つめて

 

   陽光に照らされながら、黄金色に染まったイチョウの葉が、はらはらと舞っています。その中を子どもたちは走りぬけていきます。

かけ足訓練が始まりました。イチョウの樹は、眼下にこうした子どもたちの頑張る姿を眺めて毎年葉を落としているのでしょうか。樹の根元では、今日も用務員さんが朝から竹ぼうきや熊手で落ち葉をかき集め、軽トラックにのせています。ご苦労様です。

   落ち葉舞う光景を見ていたら、先日行われた特別支援学級の「クリスマスの集い」を思い出しました。総合体育館で行われたこの会のクライマックスは、体育館の天井から舞い落ちる紙吹雪です。その紙吹雪の風景が、落ち葉舞い散る本校のそれと重なったのです。会場が暗くなり、雪のような紙吹雪がひらひらと落ちてきます。市内の特別支援学級の子どもたちは、両手を広げながら歓声をあげています。そして、会場が明るくなると、フロア一帯は 紙吹雪の雪景色が広がっています。

   アナウンスとともに雪合戦が始まりました。よく見ると、一片一片の紙きれは、形がさまざまです。四角もあれば三角もあり、いびつな形もあります。その形の一片一片に、子どもたちが雑紙を細かく切り準備した姿が浮かび上がります。これだけ膨大な量ですので、たくさんの時間を要したに違いありません。放課も使いながら、子どもと先生が車座になって会話を楽しみながら切り続ける光景が見えるようです。紙吹雪が美しく見えるのは、楽しかった先生とのふれあいの思い出もあるからではないでしょうか。

 会場にはたくさんサンタクロースが集まりました。が、先日は、本校にもたくさんの方が訪れ、すてきなプレゼントをいただきました。「むかしあそびの会」です。校区のご老人が、めんこ、コマ、お手玉、けん玉、あやとりなどと、さまざまな遊びを教えてくれました。会場は、「クリスマスの集い」と同じように、1年生の歓声がいつまでも響いていました。