日誌

福岡っ子の安全を祈って

 1年に一度の七夕の日に、西日本では数十年に一度という記録的な豪雨が発生し、川の氾濫や土砂崩れで、多くの尊い命が奪われました。また、同じ日に、関東では震度5弱の地震があり、大阪地震の再来かと緊張感が走りました。

 自然災害だけではありません。5月には新潟で小学生連れ去り殺人・死体遺棄、先日は、富山で拳銃をもった男が小学校に侵入するという不審者の事件も記憶に新しいところです。

 豊橋市においても、7月登校途中の中学生の自転車が、右折するトラックに巻き込まれ、いのちを落とすという事故がありました。事故現場には、お供えの花やお菓子がうず高く積まれていました。黄昏時現場を通ると、その交差点で信号待ちをしている親子づれ3人が目に入りました。2人の小学生の手には、花束がありました。横断歩道を渡って、花を手向け、お参りをするのでしょう。

 やがて信号は青になりました。2人の小学生は、右手を天に突き出すように、まっすぐあげて、渡り始めます。交差点に止まっている運転手にも、亡くなった少年にも見えるようにと、その手を高く高くかざす姿が、事故の悲劇を訴えている気がしました。

 福岡校区も、狭い路地や坂道が多く、交通事情は心配です。また、大雨の時は柳生川をはじめ河川の氾濫も予想されますし、不審者情報も少なくありません。個人懇談後は、楽しみな夏休みですが、心配の種は尽きることはありません。もしものときのために、判断する、自制する、動き出す、子どもの心に道標が必要です。私たち大人は、子どもの心に留まるような言葉を発し続けならないのです。