日誌

紫陽花

 梅雨入りだそうです 。

雨に打たれ、揺れている紫陽花の花を見ると、暗い心が和んでいく気がします。

 紫陽花は、無数の花が集まって、大輪の花をつくりあげています。その花の見事さは、まるで先日の運動会の時の、赤白青の応援合戦の迫力を思わせてくれます。一つ一つの力はたとえ大きくなくても、それらが結集すれば、こんなに強く美しいものが表現できる。先生たちは、時に紫陽花やたんぽぽを例に挙げながら、クラスの団結力の大切さを諭したものです。

 一方、紫陽花は、土壌の性質によって、その花の色が変わる繊細さがあることも聞いたことがあるでしょう。調べてみると、土が酸性ならば青い花が、アルカリ性ならばピンクだそうです。いわば、土という環境が花自体を決めていくとも言えます。

 さて,今回、栄えある賞をいただきました。この華やかな受賞は、紫陽花の花のような、子どもたち一人ひとりの心が集まったものだと感じます。

が、忘れてはならないのは、それらが福岡という土壌に花開いているということです。福岡フェスティバルの各種団体の催し、七夕会の笹や飾りの準備、そして、見守り隊、自治会、PTAのみなさんの等の挨拶運動など、思えば、子どもたちを取り巻く人の素晴らしさが次々と浮かんできます。

 子どもたちは今、福岡という優しい土壌からたくさんの栄養をいただいて、紫陽花のような美しい花を咲かせているのです。