日誌

プラタナス倒れる


   台風24号は、東三河地方に甚大な被害を与えました。

 本校も、東側道路側のプラタナスの巨木が、根元からなぎ倒され、遊具に覆いかぶさるようになっていました。この巨大な木が横たわっている状況に、改めて風雨の強さを思い知らされたと同時に、道路や建物ではなく、迷惑の少ないところに、倒れてくれたことに感謝しました。

 本校自慢のこのプラタナスは、まだ数本ありますので、今後台風が襲来したとき、ほかの樹は大丈夫かと心配が募ります。が、思えば、倒れたこのプラタナスは、秋になって根元や幹や枝に、多くのキノコが寄生していたことを思い出しました。そのことを校務主任に尋ねてみると、木が弱っていたり、抵抗力がなくなっていたりしているのではないかという答えが返ってきました。木は辛いとか疲れたと言葉に発してくれません。あのキノコは、プラタナスのSOSだったのかもしれません。

 子どもたちの中にも、辛いこと、苦しいこと、なかなか言葉に出せない子がいます。キノコではありませんが、私たちは言葉にならない声にしっかり耳を傾けないといけないと、プラタナスを見て感じました。

 台風一過のこの日、停電が続き、信号も一部復旧していませんでしたが、安全を確認し、通常通り日課をスタートしました。ご家庭には、ご迷惑をおかけしました。
   豪雨や台風、地震など日本中が被災している現在、不便な生活は、私たちにたくさんの教訓を与えてくれています。豊橋の南の位置する我が家も、この日も停電が復旧せず、被災地を想いながら、ろうそくの灯りでおにぎりの味を噛みしめました。